キャッシングのリボ払いはお金がないときに魅力的な返済方法ですよね。
まとまったお金を借りても毎月少額の返済で済むというメリットがあるため、手元にお金がなくても利用しやすいからです。
しかし、注意点もあるので事前に確認が必要です。
注意点を確認しておかないと、キャッシングのリボ払いを上手に利用できず「失敗した・・・」と後悔してしまうこともあります。
そのため、当記事を読んでキャッシングのリボ払いの注意点を理解し、上手に利用できるようになってください。
キャッシングのリボ払いはこの3つに注意しておこう!
キャッシングのリボ払いで注意しておくべきポイントは次の3つです。
- どのタイプのリボ払いか知る
- お金に余裕のあるときに多めに返済をする
- 無計画に利用しない
この3つに注意しておかないと、毎月の返済額が思ったよりも多くなってしまったり、総返済額が大きくなってしまったりすることがあります。
そのため、次章からの解説で詳細をしっかり確認しておくことが重要です。
キャッシングのリボ払いには3つ種類があるので要確認
キャッシングのリボ払いには、主に次の3つの種類があります。
- 残高スライド方式
- 定額方式
- 定率方式
上記のどれが採用されるかによって、毎月の返済額が変わってきますので詳細を知っておくことは非常に重要です。
残高スライド方式
残高スライド方式とは、借入残高によって毎月の返済額が上下するリボ払いです。
例えば、次のようになっているとしましょう。
借入残高 | 毎月の返済額 |
50万円超 | 10,000円 |
30万円超~50万円以下 | 8,000円 |
30万円以下 | 5,000円 |
上記の場合、借入残高が50万円超であれば毎月の返済額は10,000円です。
しかし、返済をして借入残高が30万円超~50万円以下になると、毎月の返済額は8,000円に減少します。
さらに返済が進み借入残高が30万円以下になると、毎月の返済額は5,000円です。
ただし、追加借入をして借入残高が50万円超になった場合は、毎月の返済額は10,000円に増えます。
このように、借入残高によって毎月の返済額が上下するのが残高スライド方式の特徴です。
定額方式
定額方式とは、毎月の返済額が借入算高に関係なく固定になるリボ払いです。
よって、最初に決めた毎月の返済額は完済するまで基本固定です。
定率方式
定率方式とは、「借入残高×定率=毎月の返済額」となるリボ払いです。
たとえば、10万円を借入しており、定率が4.0%であれば、毎月の返済額は次のようになります。
10万円×4.0%=4,000円
上記の場合なら、毎月の返済額は4,000円です。
そのため、定率方式は借入算高と定率によって毎月の返済額が変動していきます。
元利方式か元金方式についても知ろう
キャッシングのリボ払いは「元利方式」か「元金方式」のどちらかになるので、この2つも知っておく必要があります。
元利方式は毎月の返済額に利息が含まれる返済方式です。
毎月の返済額の5,000円だとすれば、その内訳は「5,000円=元金4,000円+利息1,000円」というような内訳になります。
元金方式は「毎月の返済額+利息」となる返済方式です。
毎月の返済額の5,000円だとすれば、その内訳は「5,000円+利息=実際の返済額」という内訳になります。
このため、元利方式か元金方式になるかによって毎月の返済額が違ってきます。
元金方式の場合は、実際に返済する金額が「毎月の返済額+利息」になるため、元利方式よりも毎月の返済負担が多くなるので気をつけてください。
複数のリボ払いの組合せになることがほとんど
キャッシングのリボ払いは、ここまで解説した複数の種類の組み合わせになるケースがほとんどです。
たとえば、大手消費者金融の3社であれば次のとおりです。
業者名 | リボ払いの方式 |
アイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
プロミス | 残高スライド元利定額返済方式 |
SMBCモビット | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
SMBCモビットであれば、「借入後残高スライド元利定額返済方式」ですので、次のような組合せになります。
- 残高スライド方式
- 定額方式
- 元利方式
よって、毎月の返済額は借入残高によって変動(残高スライド)するが、決まった範囲内であれば固定(定額)で、毎月の返済額に利息が含まれる(元利)という形のリボ払いです。
また、SMBCモビットの場合、「借入後残高スライド方式」ですので、「借入残高=最後に借入した時点の残高」となります。
よって、最後に借入した時点の残高が30万円であれば、30万円の返済額が適用になるということですね。
キャッシングのリボ払いは多めに返済しないと大損する!
キャッシングのリボ払いを上手く返済するには、お金に余裕のあるときに多めに返済がすることです。
毎月の返済額は少額であるため、そのままの金額で返済していると返済回数が多くなり、総返済額が大きくなってしまうからです。
幸い、キャッシングのリボ払いは自由に多めに返済できます。
毎月の返済額は「当月はこの金額以上の返済をしてください」というものでしかなく、多めに返済するのは自由だからです。
そのため、お金に余裕があれば多めに返済していくようにしてください。
毎月の返済額を増やすと返済回数と総返済額がこんなに違う
毎月の返済額を増やすと返済回数と総返済額がどのように変化するのかを、シミュレーションしてみました。
今回は「プロミス」で10万円を金利17.8%で借りると仮定し、シミュレーションしています。
毎月の返済額 | 返済回数 | 総返済額 |
4,000円(最小返済額) | 32回 | 125,864円 |
5,000円 | 24回 | 119,490円 |
6,000円 | 20回 | 115,720円 |
7,000円 | 17回 | 113,209円 |
8,000円 | 14回 | 111,417円 |
シミュレーション結果をご覧のとおり、毎月の返済額を増やすと返済回数と総返済額を大きく減らせることがわかります。
その効果は毎月1,000円増やすだけでも十分あります。
毎月の返済額を4,000円から5,000円にしただけでも、返済回数を32回→24回、総返済額を125,864円→119,490円に減らすことが可能です。
学生など若い人は、クレジットカードのリボ払いを選択しがちです。
そのうえ、プロミス学生で借りている人などはプロミスへの返済とクレジットカードのリボ払いで毎月の支払いが高額になってしまいます。
リボ払いは最低金額が低めに設定されているので、返済が楽な反面、なかなか減らないデメリットがあります。
くれぐれも消費者金融の借入と重なることのないようにするべきです。
キャッシングのリボ払いをするときは計画的に利用する
キャッシングのリボ払いは、決まった範囲内であれば毎月の返済額が変化しないことが多いため、無計画な利用を招きやすいです。
無計画な利用を繰り返していると、いつまでも返済が終わらなかったり、返済負担が大きくなり返済が苦しくなったりします。
よって、キャッシングのリボ払いをするときは計画的に利用しなくてはいけません。
利用前には次のような点をしっかり確認し、よく考えてから借入するようにしてください。
- 本当に利用する必要があるのか?
- 毎月最低いくら返済が必要になるのか?
- どのような返済プランで返済していくのか?
- 自分の返済プランだと返済回数と総返済額はどのくらいになるか?
キャッシングリボ払いの注意点まとめ
キャッシングのリボ払いの利用前には、次の3つに注意しておく必要があります。
- リボ払いには複数の種類があるのでどのタイプかを確認しておく
- 総返済額が大きくなりやすいので、毎月の返済額はできる範囲で多めにする
- 無計画に利用すると危険なので計画的に利用する
上記3点に注意して利用すれば、「キャッシングのリボ払いで失敗した!」という事態を防止しやすくなります。
そんなキャッシングのリボ払いは次のようなときに向いています。
- お金に余裕のあるときは多めに返済していく予定のとき
- 急遽お金が必要になってしまったがお金がないとき
- 毎月の返済額を抑えながら返済していきたいとき
上記のようなときに、キャッシングのリボ払いは有効な方法であるため、ぜひ活用を検討してみてください。