プラスチック光ファイバについて

 

光ファイバの原理
伝送損失(導光損失)
耐境特性

光ファイバの原理

「光は屈折率の高い物質から低い物質に入射する際、入射する光の角度が臨界角を超えなければ境界面で全反射を繰り返す。」 という現象を応用したものが、光ファイバです

プラスチック光ファイバは、高屈折率成分であるコア(芯)とその同心円上の外側を低屈折率成分のクラッド(鞘)で覆ったものであり、光ファイバの一端から入射した光がコアとクラッドの境界面で全反射を繰り返しながら他端まで伝送されます。

下図のような光ファイバをステップインデックス(SI)型光ファイバと呼んでいます。

ステップインデックス(SI)型光ファイバ
伝送損失(導光損失)

プラスチック光ファイバの光透過特性は、下図のように光の波長によって異なってきます。 P-MMA の光透過特性から、570 nm と 650 nm 付近の波長に伝送損失の極小値があります。

プラスチック光ファイバの光透過特性
耐境特性

(1)耐候性
旭化成イーマテリアルズ(株)製のプラスチック光ファイバ(POF)は、耐候性に優れた P-MMA 樹脂が主成分ですので長期間経過しても初期性能が劣化することがほとんどありませんが、ベアファイバ(POF 素線)が長時間紫外線の照射を受けるような場合、黄変色等の変化が生じることがありますのでご注意ください。

(2)耐熱性
POF の耐熱性は、構成されるプラスチックの耐熱性に依存します。
POF 各グレードの耐熱性(最高使用可能温度)は下の表のようになります。

グレード 最高使用温度
マルチコア POF 60 ℃ 又は 85 ℃
DB, DC 70 ℃
SC 85 ℃
SHCN 105 ℃
*記述されている製品仕様につきましては、あくまでも概要ですので、個々の用途に最適なグレードを選ぶ目安としてご利用ください。また仕様は予告なく変更になる場合がございます。

光源ランプの至近、発熱体を有する機器内部の配線等、高温となり得る環境下のご使用にはご注意ください。

(3)屈曲性
プラスチック光ファイバは、電線等と比較しても屈曲による破断強度が優れていますが、極端な屈曲部では光の伝送損失が発生しますので、各グレードの許容曲げ半径以内でご使用下さい。 極端な曲げを有する配線には、曲げても光量の低下の無い旭化成イーマテリアルズ(株)「マルチコア POF」 のご使用をお勧めいたします。

(4)耐薬品性
プラスチック光ファイバは、一般的に有機溶剤の影響を受けて光透過率の低下もしくは機械強度の低下を引き起こすことがありますのでご注意ください。 なお、接着剤のご使用につきましては常温硬化二液混合タイプのエポキシ系接着剤をお勧めいたします。
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